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移住者ネットワーク

移住者ネットワーク

来訪者とは話すけれども、ここは移住者の絡みはない。出ていった人が数年は話さなかった人がいるとか、けれども自分たちも麓の人とは移住以降は話していないし、移住より以前の2年間の通いでもほとんど話していない。ここに移住者、という感覚がぴんと来ないのは通過していった人の話で腑に落ちた。それはそれで慣れてきたな、と話しつつ久しぶりに移住者ネットワークの人たちと話しながら何処も似たり寄ったりな問題を抱えているな、と。
そこそこその地域を離れて外を見て戻ってきたりした通訳的な五十代がいると小さな問題から解決していったりもするのだけれど、数十年あちらこちらを見てきて高齢者が前へ前へと出ている地域はまず変化しないという自分なりの現時点での答が出ている。西での某地域は遠方からの移住者がほとんどの町ではあったけれど元々いた土地の感覚なのか自分たちも移住者という前提もあって自然と発展した。ロールモデルが一つ、二つ、三つ、とできると真似をして何かしようと若い世代がやってくる。あれは見てきた中でもとてもいい例だったと感じている。

麓は引き返せないけれど、あなたたちは引き返せるでしょうと言われたけれど「人が移り住む」ということはそう易々とできるものじゃあない。そして何年いられるか見ててやるといった具合のことも言われたけれど、決めるのは自分たちであって適当に笑って返してはいるけれど、そこまで言う関係性ならもう見なくていいのではというのが本音。それでも今のところ好きな人たちは存在しているし、そこだけ外して生活していれば何の不具合もない。郷に入れば郷に従え、それがいい「郷」であればの話。

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