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ぐるりのこと

ぐるりのこと

校舎は何もせず朽ちればいい、と何処となく予想していた言葉が向けられ移住者用の建物の打ち合わせと並行して拠点周辺の片づけをしている数週間。移住のきっかけを下さった人の近辺だったので、これくらいはと徹底的にやってはいたもののこれも田舎独特なのか金は貰ったのかとあちらこちらから言われて本音を言うと気が削がれていた。大体が住んでいない住人だけれども何か目的がないとそういうことをしないという感覚で訊いてくる人もいる。困っていたらわらわらと人が出てきて道案内なんて目的地まで案内してしまうようなおせっかいな土地で育った自分には逆に分からん感覚。自分は持ち主からは許可は得ているというのに他人の敷地だよと言ってくる人もいるわけだが、その本人が朝の早うからこちらの敷地内を見定めるように歩いていたりで自分がいると思わなかったのだろう。あちらはぎょっとしていたが、こちらはぞっとした。多少うんざりしつつ気にしていても仕方ないから寝て忘れるようにはしているけれど、限界集落あるあるだなと。
溝も泥がぎっしり詰まって雨水が流れない状態だったので全て取り除いて、使えるものは使ってくれと言われたので景色に馴染むように工夫してあれこれとやらせてもらっている。その片づけの間にどういう拠点にしたいかという輪郭もはっきりとしてきて片づけを8割ほど終えた後はすっきりとした気分でいた。もやもやとしていたけれど、やってみて良かったと思う。

しかし分別がよく分からない、アプリに不燃でいいと書かれてはいるが袋に入らないものだらけ。入らないものは粗大ごみのシールを貼って出した。何もしなければ何も言われることはないけれど、目立たぬように片づけていこう。

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