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木を切る

木を切る

目が覚めたらいつもの時間。朝っぱらからチェンソー使ってもやかましいだろうし今日は二度寝しようと、台所へと向かっていたがくるりと方向転換して布団に戻る。あれよあれよというまに周囲も起きてきて「さっさと切ってしまおう」と言いながらの朝食。しっかりと腹ごしらえをした後に外に出た。ここが浴室になる予定だからと大木を切った後に陰になる木を植える場所を、と全体を見渡す。窓の位置、換気口の位置、色々とイメージ。そうしてロープを木に回し倒す方向に引っ張ってもらいチェンソーでまず大きな一本目を切る。いやはや、家具でもイチイは触ったことがないが舐めてかかっていた。意外にも硬い。曇り空というのに汗が吹き出す吹き出す。一本目が倒れたけれどとりあえず二分割にすりゃあ何とか運べるだろう、と中央より少し下で切った。初夏に落とせる枝はほとんど切り落としていたので、うんしょうんしょ、と向かいの庭に運ぶ。そして二本目。こちらは小ぶりで時間も掛からず、あっさりと倒れてくれたか。比較的まっすぐな枝は何かに使えるかもしれないので切り落として保存。

そして今日はここいらで切り上げようか、と犬の主人のところへ。茶でも飲んでいきなと言われ、しばらく他愛もない話をつらつらと。椎名誠が訪れたときのことを話してくれて幼少期によく読んだなあと呟くと「今の若いもんは知らねえかもな」と、いや意外と本好きはいて知っているよと思いつつ倉庫に置いている古書店の両面棚を運んで来なければと思い出していた。本来なら図書室となる部分に置きたかった棚。しかし数万冊の本で家の床が沈みそうだったのである時期に思い切って処分したけれど昔はよい本が多かった。

そういえばあらゆるものを切ってばかりの一週間だった。今週は雨が降るまで外構を手入れしよう。

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