
長野市にはパートナーシップ制度があるので利用してみた。
夫婦別姓や同性婚の制度に向けての階段みたいなものだろう、婚姻届は窓口だがパートナーシップは予約制で個室であった。生物学的に両性あるという人もいるので男女もそちらも含めて議論してみてはと思いつつ自分は自分で生きているけれど、おっと他人のくだらないうわさ話の為に書いているのではないし、ここを読んだだけで関係値も築いていない状態で聞いてきたら心的存在スルーする。
何故これについて書いたかというとなかなか住まい探しに苦労すると当事者たちから聞いたからで、友人同士のルームシェアなどはあるというのに「それ」はアウトだったりする現実がある。その当事者に向けた支援団体があるくらい。そういう人たちも遠慮なく相談してきてください、という意味での「自分は利用しました」のカムアウト。受け皿が広がって、FでもMでもXでも利用することができます。学校の卒業証書の授与式みたいな形式で個室でやります。ああ、念の為、自分たちは保守でもリベラルでもないです、どちらにも偏っていません。
個人的な感想ではあるけれど法的効力はない。ないよりあった方が「まし」といった程度。多様性多様性、いちいち言葉にして意識しなければならないことに辟易としているけれども、解像度は人によって違うし自分が初めから説明するよりは社会に4か5くらいまでは横たわっている方が面倒臭がりなもので煩わしくなくていい。と、思うようにはしている。
相手の差別意識の有無は「もし自分の子供がその当事者ならばどうするか」が最も分かりやすい。自分の子供ならばアウトという場合はそっと距離を置くようにしている。数十年、3歩を進んで3歩を下がるような社会、それでも長い目で見れば変化はしているとは思う。けれども当事者に追いついていないのは事実。何だかねえ。