village

絹のヴェールに包まれた建物

絹のヴェールに包まれた建物

そう書くと耳触りはいいけれども、つまりは養蚕を営んでいた大きな建物。住む予定ではなく移住者に向けてリノベーションするが住みながらでしか見えないものがあるのでとりあえず生活空間を一室だけ確保して最終的にどうするかを長らく考えていた。
梁のあく抜きは後でするとして、まずは要らない部分を取り払うかと黙々と解体。逃げ出した蚕が作った繭が梁のあちらこちらにあって木部も薄ら絹に包まれている。これまでやってきた中では埃もそれほどない。
しかし断熱材も入っていないので梁に上るとサウナのような状態でタオルを冷水で絞って頭に巻いて、また降りてタオルを絞ってと熱中症にならないように淡々と作業。ごちゃごちゃとしていたけれども随分とすっきりしてきた。大きな建物なので断熱材がどれだけいるのかと天井を見つめてぽかんとしながら、まあそれでもゆっくりと進んでいる。

良い空間になりますように。

error: